タワーリングインフェルノ
★★★★★
公開から30年経った今でも色褪せないパニック映画の金字塔。
地上550メートル・138階、サンフランシスコにそびえ立つ世界最大の超高層ビルが、その落成式の日に地下の発電機の故障から火災を発し、やがて数百人の生命を飲み込む炎の地獄と化して燃え上がる。その大惨事を中心に、直面した人々のドラマを描く。(wikiより)
ワーナー、20世紀フォックスの2大映画制作会社の合作ということもありマックイーンとニューマンの共演が実現。また、制作規模も30mもの高さのミニチュアの使用、5階建でのセットを複数設営するなどかなりのもの。
内容は2時間越えの長編であるが、それを感じさせないほど終始手に汗を握る連続である。
映画ではなく実際にあったことを第三者の視点で追っているような感覚にさえ陥る。
それほどにまでリアリティに溢れた映像と役者の演技は誰にとっても見応えのあるものになるはずだ。
THE FLY
★★★★★
1958年公開「ハエ男の恐怖」のリメイク作品。
天才科学者セルは「隣り合う2つのポッドの片方に収めた物体を細胞レベルで分解し、もう片方へ送った後、元の状態に再構築する」という物質転送機「テレポッド」を開発していた。
ある時テレポートの実験中、テレポッドの中にハエが紛れ込んだことに気付かずに自身をテレポートさせた結果、セルとハエの細胞が混ざりあってしまった。
当初は何も起こらず、セルは実験が成功したと思っていたがやがてセルの身体に様々な異変が起こり始める……
80年代VFXモノの中ではかなり好きな作品。
何かよからぬことが起きると感じさせるプロローグ、セルの身体に起こる急激な変化、そして一度観たら忘れられないであろう壮絶なラスト。
いい意味か悪い意味かは観た人によるかもしれないが、必ず印象に残る映画になること間違いなし
キャビン
★★★★☆
ホラーの常識を覆す異色のホラー?映画
山小屋に若者5人が泊まり、地下室で見つけた日記に書いてある呪文を読んだらゾンビが蘇っちゃうっていう「死霊のは〇わた」みたいな感じで始まるこの映画。
物語が進むにつれ、普通のホラーじゃないことに気づきます。ていうかホラーじゃないです(笑)
確かにゾンビ出るし人は死ぬし多少グロイんだけど、終盤のそんなことどうでもいい感がすごい!
言うなればエンターテインメント。
怖いもの観たさでこの映画を観ると裏切られます。いい意味で(笑)
ちなみにマイティ・ソーでお馴染みクリス・へムズワースやまさかのシガニー・ウィーバーが出ますがなんて言ったってヒロインのクリステンコノリーが可愛い!
女子大生役で出てますが、彼女この時32歳。
もうたまりませんよね。これは森高千里を越えた。作中ではほぼ処女らしいです。ほぼ?
あとマーティの吹き替えが桜塚やっくんなんですが、これが結構上手い。しかもマーティ、すげえキーマンだし……
彼を思い出す意味でも吹き替えで観るといいかも
ナッティプロフェッサー クランプ教授の場合
★★★★★
エディ・マーフィーお得意。1人複数役が炸裂する迷作
大学教授であるクランプ教授は短時間で急激に痩せることができる薬を開発。
痩せたクランプ教授は謙虚で温厚な性格が一変。お調子者で自己中心的になってしまう。
クランプは痩せたことで意中の人に自信を持って接することができると思っていたが、逆に避けられてしまうことに。
クランプは次第に本当の自分でいることの大切さに気づいていくが……
とにかくくだらないネタで大笑いしたい人にはおすすめ!
結構下品なとこもあるが、ストーリーも結構ちゃんとしていてクランプ教授の人の良さやキャラクターはやはり愛すべきものであると感じる。
個人的には大好きな作品で定期的に観たくなる作品。
プラトーン
★★★★☆
チャーリー・シーン主演。
エリアス役にスパイダーマンでグリーンゴブリンを演じたウィレム・デフォーがいる。
端役に後にハリウッドの一大スターとなるジョニーデップの姿も。
大学を辞め、自ら兵隊へ志願しベトナム戦争に身を投じた若者が直面した現実を生々しく描いている。
この映画はベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンが、アメリカ陸軍の偵察隊員であった頃の実体験に基づいて製作された。
アメリカ軍による無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人、誤爆、敵兵に対する死体損などベトナム戦争の現実をありのままに映したシーンの数々は思わず映画であることを忘れてしまうほどだ。
そして物語を通して注目すべきなのがエリアスとバーンズだ。
聡明で戦場でも人間らしさを失わないエリアスと粗暴だが人一倍死への覚悟を持つバーンズは対象的な存在として描かれている。
ジャケットにもなっているエリアスはある意味ではこの映画を象徴する人物だ。
このシーンは劇中の中でも特に印象的に描かれている。
戦場では戦争の目的など兵士達にとってどうでもよく、毎日を無事生き抜くこと、そして生きて故郷へ帰る日だけが希望なのだ。
戦場とは人間の本質が浮かび上がる場所であり、人間らしさを失う場所でもある。
この映画はまさに戦争の悲惨さ、人間の脆さを痛烈に訴えているようだ。
クリスの最後の台詞。
「生き残った僕らには義務がある。戦場で見たことを人々に伝え、残された人生を努力して意義のあるものにしていく」
この台詞からは監督からのメッセージを感じるだけでなく、今平和に暮らせていることの大切さや歴史の裏で多くの人々が犠牲になってきたことの意義を今一度考えさせられた。
愛しのローズマリー
★★★★☆
ジャック・ブラック主演。
中身はどうであろうと、ひたすら外見の美しい女性ばかりを追いかけていたハル(ジャック・ブラック)は、ある時大物カウンセラーから催眠術をかけられ、内面の美しい女性が美しく見えるようになった。そして、ある女性、ローズマリー(グウィネス・パルトロー)に一目惚れするが実は彼女は体重100キロを越える巨体の持ち主だった……
ありそうでなかった勘違い?ロマンティック・ラブコメディ。周りのローズマリーへの視線とハルの紳士的な態度のギャップがひたすらに面白い!
椅子に座ればぶっ壊れ、人一倍沢山食べ、街を歩けば白い目で見られる。だがそんなローズマリーをハルは優しく受け止める(ハルに見えてるのはめっちゃ可愛いグウィネスw)
ジャックブラックはイケメンではないが、どこか包容力のある雰囲気と優しさを持つ男を演じたら右に出る者はそういない。
本当に人に好かれる人ってこういう人間なんだと、ハルを見ていると思ってしまう。
映画を観ている側にも、ローズマリーは基本的に痩せた可愛いグウィネスで映ってるのでビジュアル的にはハルと同じ視線で見るが、本当のことを知っているのは見ている私達だけ。なんというか、それがドッキリに引っ掛けているようで妙におかしい。
ただコメディ要素ばかりではなく、しっかりロマンティック要素もある。ローズマリーがハルに惹かれていく様はなんとも愛らしく、キュンキュンしてしまう(本当はデブでも映ってるのはとびきり可愛いグウィネスだからね)
最後にハルとローズマリーがどのような結末を迎えるのか、それは実際に観て確かめてほしい
スカッと笑いながら、キュンキュンできるオススメの1本