俺的!映画レビュー

気まぐれに観た映画をレビューしてます

THE ROCK

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★★★★☆

ショーン・コネリーニコラス・ケイジエド・ハリス

アメリカ海兵隊員の英雄が起こしたテロ事件との攻防を描く。


カッコイイおっさんばかりの渋カッコイイアクション映画。若いニコラス・ケイジもいいねやっぱ。


FBIの化学スペシャリスト、元凄腕英国諜報員、かつて英雄と謳われ祖国に恨みを持つ海兵。彼らの一進一退の攻防は最後まで手に汗握る展開で飽きる間もない。

アクションはどちらかというとダイ・ハードのような感じだがこの作品では敵側にも複雑な心境、立場があり敵側にも思わず感情移入してしまう。


この映画には本当の悪者はいない。敵側も元海兵、その行動の元には祖国に見捨てられた部下への弔いや遺族を思う気持ちがある。お互いにいがみ合い、殺し合うがそれが無駄な殺し合いだとわかっているが故に悲しみさえ感じる。


また登場人物が魅力的で、それぞれのキャラクターがストレートに入ってくる。それぞれが信念と決意を持って戦いに挑む様は敵にしろ味方にしろカッコイイ。

単にバカスカアクションするだけでなく、内容も非常にわかりやすく、かつ面白いので是非観てほしい。





にしてもこういう映画ってめっちゃファッキン〇〇って言うんだよね(笑)

イップマン 序章

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★★★★★

ドニー・イェン主演。

実在の武術家・葉問を主人公としたアクションカンフー映画


舞台は数多くの道場が軒を連ねる中国武術の町、広東省仏山市。葉門もまた道場を持つ一人であった。葉門は寡黙でその実力は広く表立ってはいないが、一度腕を振るえば巷で敵うものはいない程の実力の持ち主。


時は1938年、中国は日本の支配下に置かれ裕福であった葉門も奴隷のような生活を送るようになった。

そんな中、日本兵が武術に心得がある物を探しており、日本兵との組手に勝った場合には米ひと袋が与えられるという話が持ち上がった。

どこか怪しさを感じた葉門は出向くのを拒んだが、弟子の林は試合に出向いてしまう。


葉門の不安は的中し、林は三浦将軍の蹴りにより絶命。

帰って来ない林を不思議に思い、葉門は遂に試合に出向くがそこで林の死と目の前で親交のあった廖師匠の死を目撃。激昂した葉門は日本兵ひ10人を相手に圧倒的強さを見せつける。


三浦は葉門と闘うことを望むが、葉門は相手にせず立ち去る。

その後、親友の周の綿工場を守るために闘ったことにより、日本軍への反抗とみなされ包囲されてしまう。

三浦は、葉問の反抗は死に値するが、軍の格闘技師範となれば命を助けると持ちかける。しかし葉問は拒絶し、自分の武術を知りたければ自分と戦ってみろと提案。やがて仏山の町中において、市民と兵士に囲まれ、「文化交流」の名のもとに葉問と三浦の試合が催されるのだが…





現代カンフー映画の主力の一人であるドニー・イェン。彼の放つカンフーは見るものを圧倒する。

作では詠春拳という派手さはないが、素早い連打と足技で反撃の隙を与えない武術を用いるがこれがまた見ていて気持ちがよいこと!

また常に冷静沈着で正義感に溢れた葉門は本当にかっこいい。おまけに最強。

格闘シーンだけでも十分見応えがあるが、ストーリーもわかりやすい勧善懲悪で非常にストレートな内容だ。(悪が日本だけど凄く悪く描かれてるのは一人で、そこまで悪意ある演出ではない)


カンフー映画を観始めるのにまさにうってつけの作品

君が寝てる間に

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★★★★★

サンドラ・ブロック主演


シカゴの鉄道で改札嬢をする孤独なシングルウーマンであるルーシーは、不良に絡まれ線路に落ちてしまった青年・ピーターを救ったことをきっかけにピーターの家族にピーターの婚約者だと勘違いされてしまう。

ピーターの意識が戻らないまま、ルーシー自身も素敵な家族に真実を伝えることができない。そんな中、ピーターの弟であるジャックはルーシーに疑いを抱くとともに惹かれはじめていた。ルーシーも優しく抱擁感のあるジャックに惹かれはじめるが……



これまで何作も恋愛ものを観てきたが、この作品ほどヒロインを可愛いと思った作品はないかもしれない。サンドラブロックがとにかく可愛い。

サンドラブロックが一番可愛く映されてるのもこの作品かもしれない(そんなにサンドラブロック作品を観たわけでもないけど汗)


またジャックを演じるビルプルマンもとても良い。すごぶるイケメンではないけども、抱擁感のある雰囲気と常に落ち着いた感じにはなんとも言えない安心感を覚える。かと言って奥手ではなく、恋愛には強くでる。さりげない優しさにも思わず「あ〜〜!いい!」と唸ってしまう。


ともかく、男女揃って最高なのだ。

また彼女達を取り囲む家族達も脇で収まっているわけでなく、それぞれがちゃんとした役割を持っている。彼らのキャラクター性もこの映画を安心して観られる要素の一つなのだろう。



あまり恋愛ものを観ない人でもキュンキュンしながら楽しめる作品


ワンスアポンアタイム イン アメリカ

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★★★★★

ロバートデニーロ主演

禁酒法時代にニューヨークユダヤ人ゲットーで育った二人のギャングの生涯を描いたギャング映画。


ギャング映画というものの残酷な描写はそれほど多くはない(それなりにはある)

物語は過去・現在の同時進行で描かれ、まるで主人公であるヌードルストの人生を追体験しているかのような気持ちになる。


映画の中で一貫として流れる切ないような物悲しい独特の雰囲気に不思議と魅せられ、長い映画にも関らずいつの間にか見入ってしまう映画である。音楽も良く、映画の世界観にハマってより一層映画を引き立てている。


1度だけでなく何度もこの世界に浸っていたくなる映画だ。

靴職人と魔法のミシン

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★★★☆☆

アダム・サンドラー主演。

アダム・サンドラーが出てる映画を観るのはこれが初めてなのにこの人の顔どっかで見た覚えがある。

あまり有名でない役者の中にダスティンがいる安心感。


ただただ平々凡々な生活を送っていた靴職人のマックスは老いた母と2人暮らし。父は物心ついた時にはいなくなっていた。

そんなマックスはある日地下室でボロボロの靴用ミシンを見つける。

しかし、そのミシンはただのミシンではなく、直した靴を履くとかつてその靴を履いていた人に変身できるという摩訶不思議なミシンだった!


マックスは面白半分に様々な人になり、毎日の生活を楽しむようになる。そんな中、変身したうちの1人がギャングのボスであったことから思いがけない事件に巻き込まれる……



ユニークなアイデアとストーリー。最後に待つ意外な結末に(少し)驚いた。

とても面白いわけではないが、息抜きのためにのんびり観るには最適のコメディ


ワンスアポンアタイム イン チャイナ 天地争覇

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★★★★★

ジェットリー主演、邦題 ワンスアポンアタイム イン チャイナ シリーズの3作目に当たる。

何故いきなり3作目かと言うと、普通に間違えて借りてしまったからである(笑)

というのも、1作目から天地黎明、天地大乱と続き副題が似ていてるからだ。


しかし、このシリーズ、3作目だけでもストーリー自体は独立しているため十分面白い。

ストーリーの舞台は列強による領土侵食が進む中国。

総督(=宰相)・李鴻章は富国強兵のために最強の獅子を競わせる獅子王大会(獅王争覇)を持ちかける。各武術流派は実力を示さんと動き始める。

一方、獅王争覇には全く興味を示さない黄飛鴻だったが各地で起こる武闘家の争いを問題視し、朝廷へ意見書を提出するも無視される。そこで黄飛鴻獅王争覇に乗り込み総督に直訴しようとするが……


魅力的で愛嬌のある登場人物、無駄に凝らずわかりやすいストーリー、それでいてきっちりとカンフーも魅せてくれる。キャラクター、ストーリー、アクションどれを取ってもいい作品だ。

私は敵である鬼脚が特に好きだ。敵から味方になる過程や黄一派と打ち解けて表情豊かになっていく様を見ているといつの間にか鬼脚を応援していたり(笑)

また実直で正義感に溢れる黄飛鴻だが、決して堅物過ぎないところが多くの弟子に慕われる所以であり、他の武闘家に一目置かれるのも彼の人柄があってのことなのだろう。

まだ3作目しか観ていないが、あまりカンフー映画に馴染みのない人にも是非観てもらいたい。

アダムスファミリー2

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★★★★☆

世界一奇妙な家族再び。2作目ではベイビーの誕生、フェスターの結婚と内容盛り沢山。だがなんと言っても注目すべきはウェンズデイ。今作では彼女の女の子らしい一面を垣間見ることができる。もうほとんど彼女見たさで観たようなもの(笑)

1作目から成長して少し大人の雰囲気になったのも良い。

キャンプ場で眼鏡くんに寄り添うシーンは普段の彼女とのギャップからたまらなく萌えた


前作同様、え〜(汗)と思うような気持ち悪さが逆に癖になる。この独特の世界観は浸っていて何とも心地よい。


不気味で楽しく笑いあり、古さを感じさせない最高のホラーコメディ