俺的!映画レビュー

気まぐれに観た映画をレビューしてます

キャビン

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★★★★☆

ホラーの常識を覆す異色のホラー?映画


山小屋に若者5人が泊まり、地下室で見つけた日記に書いてある呪文を読んだらゾンビが蘇っちゃうっていう「死霊のは〇わた」みたいな感じで始まるこの映画。


物語が進むにつれ、普通のホラーじゃないことに気づきます。ていうかホラーじゃないです(笑)


確かにゾンビ出るし人は死ぬし多少グロイんだけど、終盤のそんなことどうでもいい感がすごい!

言うなればエンターテインメント。


怖いもの観たさでこの映画を観ると裏切られます。いい意味で(笑)


ちなみにマイティ・ソーでお馴染みクリス・へムズワースやまさかのシガニー・ウィーバーが出ますがなんて言ったってヒロインのクリステンコノリーが可愛い!

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女子大生役で出てますが、彼女この時32歳。

もうたまりませんよね。これは森高千里を越えた。作中ではほぼ処女らしいです。ほぼ?


あとマーティの吹き替えが桜塚やっくんなんですが、これが結構上手い。しかもマーティ、すげえキーマンだし……

彼を思い出す意味でも吹き替えで観るといいかも

ナッティプロフェッサー クランプ教授の場合

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★★★★★

エディ・マーフィー主演


エディ・マーフィーお得意。1人複数役が炸裂する迷作


大学教授であるクランプ教授は短時間で急激に痩せることができる薬を開発。

痩せたクランプ教授は謙虚で温厚な性格が一変。お調子者で自己中心的になってしまう。


クランプは痩せたことで意中の人に自信を持って接することができると思っていたが、逆に避けられてしまうことに。

クランプは次第に本当の自分でいることの大切さに気づいていくが……



とにかくくだらないネタで大笑いしたい人にはおすすめ!

結構下品なとこもあるが、ストーリーも結構ちゃんとしていてクランプ教授の人の良さやキャラクターはやはり愛すべきものであると感じる。


個人的には大好きな作品で定期的に観たくなる作品。

デイブは宇宙船

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★★★★☆

エディ・マーフィー主演。


大まかなストーリーは3cmに満たない極小宇宙人達が地球侵略のために人間の姿をしたロボ(宇宙船)を操り、人間と接触を図るというもの。


ストーリー自体は比較的よくあるものだが、このロボが何人もの小さな宇宙人達によって操縦されているのが面白い設定だ。

宇宙人×人間でよくある勘違いネタはもちろん、ロボ内で巻き起こる大騒動も面白い。


意外とオチもちゃんとしていて娯楽映画で一時を楽しみたい時にピッタリ。


エディ・マーフィーの吹き替えは、エディを多く担当してきた江原正士

コメディ系での彼の吹き替えは個人的にイチオシなので是非吹き替えでも観てもらいたい。


プラトーン

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★★★★☆

チャーリー・シーン主演。

エリアス役にスパイダーマンでグリーンゴブリンを演じたウィレム・デフォーがいる。

端役に後にハリウッドの一大スターとなるジョニーデップの姿も。


大学を辞め、自ら兵隊へ志願しベトナム戦争に身を投じた若者が直面した現実を生々しく描いている。


この映画はベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンが、アメリカ陸軍偵察隊員であった頃の実体験に基づいて製作された。

アメリカ軍による無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人、誤爆、敵兵に対する死体損などベトナム戦争の現実をありのままに映したシーンの数々は思わず映画であることを忘れてしまうほどだ。


そして物語を通して注目すべきなのがエリアスとバーンズだ。

聡明で戦場でも人間らしさを失わないエリアスと粗暴だが人一倍死への覚悟を持つバーンズは対象的な存在として描かれている。


ジャケットにもなっているエリアスはある意味ではこの映画を象徴する人物だ。

このシーンは劇中の中でも特に印象的に描かれている。



戦場では戦争の目的など兵士達にとってどうでもよく、毎日を無事生き抜くこと、そして生きて故郷へ帰る日だけが希望なのだ。

戦場とは人間の本質が浮かび上がる場所であり、人間らしさを失う場所でもある。



この映画はまさに戦争の悲惨さ、人間の脆さを痛烈に訴えているようだ。

クリスの最後の台詞。

生き残った僕らには義務がある。戦場で見たことを人々に伝え、残された人生を努力して意義のあるものにしていく」


この台詞からは監督からのメッセージを感じるだけでなく、今平和に暮らせていることの大切さや歴史の裏で多くの人々が犠牲になってきたことの意義を今一度考えさせられた。


愛しのローズマリー

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★★★★☆

ジャック・ブラック主演。


中身はどうであろうと、ひたすら外見の美しい女性ばかりを追いかけていたハル(ジャック・ブラック)は、ある時大物カウンセラーから催眠術をかけられ、内面の美しい女性が美しく見えるようになった。そして、ある女性、ローズマリー(グウィネス・パルトロー)に一目惚れするが実は彼女は体重100キロを越える巨体の持ち主だった……



ありそうでなかった勘違い?ロマンティック・ラブコメディ。周りのローズマリーへの視線とハルの紳士的な態度のギャップがひたすらに面白い!

椅子に座ればぶっ壊れ、人一倍沢山食べ、街を歩けば白い目で見られる。だがそんなローズマリーをハルは優しく受け止める(ハルに見えてるのはめっちゃ可愛いグウィネスw)


ジャックブラックはイケメンではないが、どこか包容力のある雰囲気と優しさを持つ男を演じたら右に出る者はそういない。

本当に人に好かれる人ってこういう人間なんだと、ハルを見ていると思ってしまう。


映画を観ている側にも、ローズマリーは基本的に痩せた可愛いグウィネスで映ってるのでビジュアル的にはハルと同じ視線で見るが、本当のことを知っているのは見ている私達だけ。なんというか、それがドッキリに引っ掛けているようで妙におかしい。


ただコメディ要素ばかりではなく、しっかりロマンティック要素もある。ローズマリーがハルに惹かれていく様はなんとも愛らしく、キュンキュンしてしまう(本当はデブでも映ってるのはとびきり可愛いグウィネスだからね)




最後にハルとローズマリーがどのような結末を迎えるのか、それは実際に観て確かめてほしい



スカッと笑いながら、キュンキュンできるオススメの1本



THE ROCK

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★★★★☆

ショーン・コネリーニコラス・ケイジエド・ハリス

アメリカ海兵隊員の英雄が起こしたテロ事件との攻防を描く。


カッコイイおっさんばかりの渋カッコイイアクション映画。若いニコラス・ケイジもいいねやっぱ。


FBIの化学スペシャリスト、元凄腕英国諜報員、かつて英雄と謳われ祖国に恨みを持つ海兵。彼らの一進一退の攻防は最後まで手に汗握る展開で飽きる間もない。

アクションはどちらかというとダイ・ハードのような感じだがこの作品では敵側にも複雑な心境、立場があり敵側にも思わず感情移入してしまう。


この映画には本当の悪者はいない。敵側も元海兵、その行動の元には祖国に見捨てられた部下への弔いや遺族を思う気持ちがある。お互いにいがみ合い、殺し合うがそれが無駄な殺し合いだとわかっているが故に悲しみさえ感じる。


また登場人物が魅力的で、それぞれのキャラクターがストレートに入ってくる。それぞれが信念と決意を持って戦いに挑む様は敵にしろ味方にしろカッコイイ。

単にバカスカアクションするだけでなく、内容も非常にわかりやすく、かつ面白いので是非観てほしい。





にしてもこういう映画ってめっちゃファッキン〇〇って言うんだよね(笑)

イップマン 序章

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★★★★★

ドニー・イェン主演。

実在の武術家・葉問を主人公としたアクションカンフー映画


舞台は数多くの道場が軒を連ねる中国武術の町、広東省仏山市。葉門もまた道場を持つ一人であった。葉門は寡黙でその実力は広く表立ってはいないが、一度腕を振るえば巷で敵うものはいない程の実力の持ち主。


時は1938年、中国は日本の支配下に置かれ裕福であった葉門も奴隷のような生活を送るようになった。

そんな中、日本兵が武術に心得がある物を探しており、日本兵との組手に勝った場合には米ひと袋が与えられるという話が持ち上がった。

どこか怪しさを感じた葉門は出向くのを拒んだが、弟子の林は試合に出向いてしまう。


葉門の不安は的中し、林は三浦将軍の蹴りにより絶命。

帰って来ない林を不思議に思い、葉門は遂に試合に出向くがそこで林の死と目の前で親交のあった廖師匠の死を目撃。激昂した葉門は日本兵ひ10人を相手に圧倒的強さを見せつける。


三浦は葉門と闘うことを望むが、葉門は相手にせず立ち去る。

その後、親友の周の綿工場を守るために闘ったことにより、日本軍への反抗とみなされ包囲されてしまう。

三浦は、葉問の反抗は死に値するが、軍の格闘技師範となれば命を助けると持ちかける。しかし葉問は拒絶し、自分の武術を知りたければ自分と戦ってみろと提案。やがて仏山の町中において、市民と兵士に囲まれ、「文化交流」の名のもとに葉問と三浦の試合が催されるのだが…





現代カンフー映画の主力の一人であるドニー・イェン。彼の放つカンフーは見るものを圧倒する。

作では詠春拳という派手さはないが、素早い連打と足技で反撃の隙を与えない武術を用いるがこれがまた見ていて気持ちがよいこと!

また常に冷静沈着で正義感に溢れた葉門は本当にかっこいい。おまけに最強。

格闘シーンだけでも十分見応えがあるが、ストーリーもわかりやすい勧善懲悪で非常にストレートな内容だ。(悪が日本だけど凄く悪く描かれてるのは一人で、そこまで悪意ある演出ではない)


カンフー映画を観始めるのにまさにうってつけの作品