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帰ってきたヒトラー

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★★★★★


突如として現代にタイムスリップしてきたヒトラーがモノマネ芸人としてブレイクし人々を惹き付けていくという風刺の効いたコメディ


ヒトラーは自分は総統であると大真面目に語るが民衆は一向に信じず、ヒトラーはモノマネ芸人として扱われることに(それはそう)

しかし、その見事な演説力により次第に人々は彼に惹かれ始め、ヒトラーは一世を風靡していくことになる……



ナチの大総統として名を馳せたヒトラーがタイムスリップするという豪快な設定(ド〇フターズみたい)や大真面目なヒトラーと信じない民衆とのギャップ、現代の進化に驚くヒトラーの姿はコメディとして非常に面白い。

しかし、この映画はコメディとしてだけではなくやはりヒトラーの存在について今一度考えさせられる映画でもある。


確かにヒトラーは歴史的な大虐殺を行い、後世まで語られる戦犯として扱われることが多い。

しかし、ヒトラーを指導者に選んだのは国民であり、ある意味では国民の意思を反映した結果でもある。劇中においても、人々がヒトラーの話す声に耳を傾け、賛同していく様はかつてのドイツの姿を再現しているようだ。(ヒトラーについてまだよく知らないんだけどね)


ラストには単なるコメディを観た時とはまた違った感覚を味わえる1本