映画あれこれ

観た映画の記録用

プラトーン

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★★★★☆

チャーリー・シーン主演。

エリアス役にスパイダーマンでグリーンゴブリンを演じたウィレム・デフォーがいる。

端役に後にハリウッドの一大スターとなるジョニーデップの姿も。


大学を辞め、自ら兵隊へ志願しベトナム戦争に身を投じた若者が直面した現実を生々しく描いている。


この映画はベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンが、アメリカ陸軍偵察隊員であった頃の実体験に基づいて製作された。

アメリカ軍による無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人、誤爆、敵兵に対する死体損などベトナム戦争の現実をありのままに映したシーンの数々は思わず映画であることを忘れてしまうほどだ。


そして物語を通して注目すべきなのがエリアスとバーンズだ。

聡明で戦場でも人間らしさを失わないエリアスと粗暴だが人一倍死への覚悟を持つバーンズは対象的な存在として描かれている。


ジャケットにもなっているエリアスはある意味ではこの映画を象徴する人物だ。

このシーンは劇中の中でも特に印象的に描かれている。



戦場では戦争の目的など兵士達にとってどうでもよく、毎日を無事生き抜くこと、そして生きて故郷へ帰る日だけが希望なのだ。

戦場とは人間の本質が浮かび上がる場所であり、人間らしさを失う場所でもある。



この映画はまさに戦争の悲惨さ、人間の脆さを痛烈に訴えているようだ。

クリスの最後の台詞。

生き残った僕らには義務がある。戦場で見たことを人々に伝え、残された人生を努力して意義のあるものにしていく」


この台詞からは監督からのメッセージを感じるだけでなく、今平和に暮らせていることの大切さや歴史の裏で多くの人々が犠牲になってきたことの意義を今一度考えさせられた。