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イップマン 序章

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★★★★★

ドニー・イェン主演。

実在の武術家・葉問を主人公としたアクションカンフー映画


舞台は数多くの道場が軒を連ねる中国武術の町、広東省仏山市。葉門もまた道場を持つ一人であった。葉門は寡黙でその実力は広く表立ってはいないが、一度腕を振るえば巷で敵うものはいない程の実力の持ち主。


時は1938年、中国は日本の支配下に置かれ裕福であった葉門も奴隷のような生活を送るようになった。

そんな中、日本兵が武術に心得がある物を探しており、日本兵との組手に勝った場合には米ひと袋が与えられるという話が持ち上がった。

どこか怪しさを感じた葉門は出向くのを拒んだが、弟子の林は試合に出向いてしまう。


葉門の不安は的中し、林は三浦将軍の蹴りにより絶命。

帰って来ない林を不思議に思い、葉門は遂に試合に出向くがそこで林の死と目の前で親交のあった廖師匠の死を目撃。激昂した葉門は日本兵ひ10人を相手に圧倒的強さを見せつける。


三浦は葉門と闘うことを望むが、葉門は相手にせず立ち去る。

その後、親友の周の綿工場を守るために闘ったことにより、日本軍への反抗とみなされ包囲されてしまう。

三浦は、葉問の反抗は死に値するが、軍の格闘技師範となれば命を助けると持ちかける。しかし葉問は拒絶し、自分の武術を知りたければ自分と戦ってみろと提案。やがて仏山の町中において、市民と兵士に囲まれ、「文化交流」の名のもとに葉問と三浦の試合が催されるのだが…





現代カンフー映画の主力の一人であるドニー・イェン。彼の放つカンフーは見るものを圧倒する。

作では詠春拳という派手さはないが、素早い連打と足技で反撃の隙を与えない武術を用いるがこれがまた見ていて気持ちがよいこと!

また常に冷静沈着で正義感に溢れた葉門は本当にかっこいい。おまけに最強。

格闘シーンだけでも十分見応えがあるが、ストーリーもわかりやすい勧善懲悪で非常にストレートな内容だ。(悪が日本だけど凄く悪く描かれてるのは一人で、そこまで悪意ある演出ではない)


カンフー映画を観始めるのにまさにうってつけの作品