俺的!映画レビュー

気まぐれに観た映画をレビューしてます

フェイスオフ

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★★★★★

ロバート・デニーロジョン・トラボルタ


FBI捜査官のショーン・アーチャーは、6年前に息子を殺されて以来、テロリストのキャスター・トロイの行方を執念深く追っていたが、やがて彼が弟とともに空港から逃亡を図るとの情報を掴み、罠を張って激戦の末逮捕する。

ついに宿敵を逮捕したアーチャーだが、キャスターがロサンゼルスに細菌爆弾を仕掛けていたことが判明。キャスターは植物状態、彼の弟ポラックスは話をはぐらかし、爆弾の在り処を聞き出すことができない。苦慮した末アーチャーはキャスターの顔を自分に移植してキャスターになりすまし、ポラックスが収監されている刑務所に入獄して兄として情報を聞き出すことを考える。しかしそこにキャスターがアーチャーの顔を付けて現れた。

キャスターは麻酔切れとともに蘇生し、医者にアーチャーの顔を自分へ移植させたうえ、すべての関係者を抹殺してしまったのだ。彼は自分で仕掛けた爆弾を(アーチャーとして)自ら解除し英雄となっていた。刑務所を出ることもできず、自分の顔や地位、家族までも奪われたアーチャーは、キャスターに復讐をはたすべく脱獄し戦いを挑むことになる。(wikiより)


顔を入れ替えるというありそうでないなかなか大胆な発想は物語の導入として非常にわかりやすい。

(いくら植物状態とはいえ、凶悪犯に1人も監視をつけてないのは些か不自然に感じるが…)

序盤で主人公の同僚や関係者が容赦なく殺されることで物語は一気に緊迫感を増すことになる。

しかし意外にも、アーチャーに扮したキャスターは良き夫としてアーチャーの家族へ接し、ユーモアがあり仕事ができる男を演じるのだ…

それはまさに本当のアーチャーが周りから求められていた姿であり、誰もアーチャーの中身が別人などと疑うことなどしなかった(上司のラザロはアーチャー(キャスター)のあまりの仕事ぶりに疑ったがこれは嫉妬によるものだろう)

そのことが余計に「この先どうなるの!?」とハラハラさせる


この映画、物語の大半を悪役の顔をした主人公が頑張るので終わった後に非常に複雑な気持ちになる(笑)だが、そういう所も含めて普通の正義vs悪を映画とはまた違った見応えがあった。

ジョン・ウー監督なだけあってアクションも素晴らしい。


少し変わった映画を観てハラハラしたい時におすすめの1本

HEAT

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★★★★★

アル・パチーノロバート・デニーロ


独自の理念を持ち銀行強盗を繰り返す男とそれを追う強面FBI捜査官の因縁を描いた最高にかっこいい男臭い映画。

家庭を捨て仕事に打ち込む捜査官、仲間に家族を大切にすることを要求し、また自らも愛を求める犯罪者。相反する二人の対決は単なる善と悪ではない。


ラストのシーンは捜査官と犯罪者ではなくまさに男と男の戦いである。

セルラー

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★★★★★

クリス・エヴァンスジェイソン・ステイサムキム・ベイシンガー


いきなり何者かに拉致されたジェシカが壊れた電話を直し、ようやく繋がったのは見ず知らずの青年ライアンだった。

ライアンはジェシカから伝えられたわずかな手掛かりをもとに奔走する。

狙われるジェシカの家族、渦巻く陰謀…

果たしてライアンはジェシカを救うことはできるのか…



題名の通り、携帯電話がすごい活躍する映画。

何気に今やキャプテンアメリカで有名なクリス・エヴァンスやトランスポーターのステイサム、花嫁はエイリアンのキムが主演。(ジュラシックパークⅢのウィリアム・メイシーもいるよ!)

とにかく疾走感がすごい。退屈な間など皆無だし、目まぐるしい展開に唾を飲み込むことさえ忘れてしまう(笑)

普段キャプテンのクリスしか観たことがない人も多いと思うが、本作のクリスはマジで表情豊か。少し前の映画だがそういった意味でも新鮮さを感じられる作品だと思う。


一気に観たい1本

ルドルフとイッパイアッテナ

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★★★★☆

井上真央  鈴木亮平

1987年に出版され、児童文学の名作として語り継がれる作品が3DCGでアニメ化


今どき珍しい日本製フルCGアニメーションだが、かなりよくできていてあまりチープな感じはしなかった(笑)

これを観て幼き頃、教育テレビでやっていた「親子で観るテレビ絵本」でこの作品を観たことがあったのを思い出した。(その中のルドルフはあんまり可愛くなかった気がするw)


大まかなあらすじとしては、岐阜で暮らしていたルドルフが誤ってトラックに乗り込んでしまい東京にやって来てしまいそこで野良猫のイッパイアッテナと出会い様々なことを教えてもらうというもの。


子供をターゲットにしているからか話自体は非常にシンプルだが、キャラクターや明快なストーリーが個人的にはかなり良かった。

声優陣も俳優女優が主だが意外とすぐ慣れた(笑)

八嶋の演じるブチ大好き




キングコング 髑髏島の巨神

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★★★★★

トム・ヒドルストンサミュエル・L・ジャクソン


通算8作目となるキングコングの映画

あらすじとしては今まで知られることがなかった地図上にはない未知の島に調査として人類が乗り込み、様々な未知なる怪物と遭遇するというもの


序盤はそれぞれの登場人物の背景に焦点を当てているのでやや退屈ではあるが、島に乗り込んでからの怒涛の展開の連続に行き着く暇がない

正直なところ今までの向こうの怪獣映画、パシフィックリムやGODZILLAにはあまり日本の特撮に近しい感動は覚えていなかったが今作はまさに怪獣島の決戦を彷彿させるようなまさに怪獣好きにはたまらないシーンが詰め込まれている


またストーリーや登場人物に関してもよくできており、三つ巴の関係となるキングコングと人、サバイバル要素、いい感じに退場していく登場人物w

ヒロインであるウィーバーのパイスラも素晴らしい

生物学者の子はスペシャルIDでも見たことがあったが相変わらずの美人さん。もう少し出番があったらよかった……(笑)


ラストには怪獣好きを熱くさせる展開が待っているので是非スタッフクレジットまで観てほしい


実に見応えのある1本



帰ってきたヒトラー

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★★★★★


突如として現代にタイムスリップしてきたヒトラーがモノマネ芸人としてブレイクし人々を惹き付けていくという風刺の効いたコメディ


ヒトラーは自分は総統であると大真面目に語るが民衆は一向に信じず、ヒトラーはモノマネ芸人として扱われることに(それはそう)

しかし、その見事な演説力により次第に人々は彼に惹かれ始め、ヒトラーは一世を風靡していくことになる……



ナチの大総統として名を馳せたヒトラーがタイムスリップするという豪快な設定(ド〇フターズみたい)や大真面目なヒトラーと信じない民衆とのギャップ、現代の進化に驚くヒトラーの姿はコメディとして非常に面白い。

しかし、この映画はコメディとしてだけではなくやはりヒトラーの存在について今一度考えさせられる映画でもある。


確かにヒトラーは歴史的な大虐殺を行い、後世まで語られる戦犯として扱われることが多い。

しかし、ヒトラーを指導者に選んだのは国民であり、ある意味では国民の意思を反映した結果でもある。劇中においても、人々がヒトラーの話す声に耳を傾け、賛同していく様はかつてのドイツの姿を再現しているようだ。(ヒトラーについてまだよく知らないんだけどね)


ラストには単なるコメディを観た時とはまた違った感覚を味わえる1本

シビルウォー ~ キャプテン・アメリカ ~

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★★★☆☆

キャプテンアメリカ三部作の完結編


前2作やアベンジャーズで繰り広げられた戦いの裏には多くの民間人が犠牲になっていた。

今作ではアベンジャーズの任務によりまたしても民間人の犠牲者を出してしまったことをきっかけに政府の元につくか否かでアベンジャーズは二つに分裂してしまう。


クロスオーバーとしてアントマンスパイダーマンが参戦。引退したホークアイ、ウィンターソルジャーに父を殺され復讐に燃えるブラックパンサーも巻き込み両派は激しくぶつかることとなる。



多くのスーパーヒーローが登場するだけあってビジュアル的には派手なのだが、逆にゴチャゴチャ感がすごい。仲違いの仕方も無理矢理なせいかキャップもアイアンマンも何か頭おかしく見える。

よく事情も言わないで巻き込まれたアントマンスパイダーマン(笑)

あーもうめちゃくちゃだよ


ラストまで観てもあんましっくり来ないし、正直三部作でもっとも微妙な気持ちになった。

そろそろMarvelもマンネリ時なのかなー