キングコング 髑髏島の巨神
★★★★★
通算8作目となるキングコングの映画
あらすじとしては今まで知られることがなかった地図上にはない未知の島に調査として人類が乗り込み、様々な未知なる怪物と遭遇するというもの
序盤はそれぞれの登場人物の背景に焦点を当てているのでやや退屈ではあるが、島に乗り込んでからの怒涛の展開の連続に行き着く暇がない
正直なところ今までの向こうの怪獣映画、パシフィックリムやGODZILLAにはあまり日本の特撮に近しい感動は覚えていなかったが今作はまさに怪獣島の決戦を彷彿させるようなまさに怪獣好きにはたまらないシーンが詰め込まれている
またストーリーや登場人物に関してもよくできており、三つ巴の関係となるキングコングと人、サバイバル要素、いい感じに退場していく登場人物w
ヒロインであるウィーバーのパイスラも素晴らしい
生物学者の子はスペシャルIDでも見たことがあったが相変わらずの美人さん。もう少し出番があったらよかった……(笑)
ラストには怪獣好きを熱くさせる展開が待っているので是非スタッフクレジットまで観てほしい
実に見応えのある1本
帰ってきたヒトラー
★★★★★
突如として現代にタイムスリップしてきたヒトラーがモノマネ芸人としてブレイクし人々を惹き付けていくという風刺の効いたコメディ
ヒトラーは自分は総統であると大真面目に語るが民衆は一向に信じず、ヒトラーはモノマネ芸人として扱われることに(それはそう)
しかし、その見事な演説力により次第に人々は彼に惹かれ始め、ヒトラーは一世を風靡していくことになる……
ナチの大総統として名を馳せたヒトラーがタイムスリップするという豪快な設定(ド〇フターズみたい)や大真面目なヒトラーと信じない民衆とのギャップ、現代の進化に驚くヒトラーの姿はコメディとして非常に面白い。
しかし、この映画はコメディとしてだけではなくやはりヒトラーの存在について今一度考えさせられる映画でもある。
確かにヒトラーは歴史的な大虐殺を行い、後世まで語られる戦犯として扱われることが多い。
しかし、ヒトラーを指導者に選んだのは国民であり、ある意味では国民の意思を反映した結果でもある。劇中においても、人々がヒトラーの話す声に耳を傾け、賛同していく様はかつてのドイツの姿を再現しているようだ。(ヒトラーについてまだよく知らないんだけどね)
ラストには単なるコメディを観た時とはまた違った感覚を味わえる1本
シビルウォー ~ キャプテン・アメリカ ~
★★★☆☆
キャプテンアメリカ三部作の完結編
前2作やアベンジャーズで繰り広げられた戦いの裏には多くの民間人が犠牲になっていた。
今作ではアベンジャーズの任務によりまたしても民間人の犠牲者を出してしまったことをきっかけに政府の元につくか否かでアベンジャーズは二つに分裂してしまう。
クロスオーバーとしてアントマン、スパイダーマンが参戦。引退したホークアイ、ウィンターソルジャーに父を殺され復讐に燃えるブラックパンサーも巻き込み両派は激しくぶつかることとなる。
多くのスーパーヒーローが登場するだけあってビジュアル的には派手なのだが、逆にゴチャゴチャ感がすごい。仲違いの仕方も無理矢理なせいかキャップもアイアンマンも何か頭おかしく見える。
よく事情も言わないで巻き込まれたアントマンとスパイダーマン(笑)
あーもうめちゃくちゃだよ
ラストまで観てもあんましっくり来ないし、正直三部作でもっとも微妙な気持ちになった。
そろそろMarvelもマンネリ時なのかなー
カンフージャングル
★★★★★
ドニー・イェン 主演
武術界の達人であり、警察の武術教官であるハーハウ・モウ。
ある時彼は武術の決闘で謝って相手を殺してしまい、服役することとなった。
ハーハウが服役中、拳術の達人が何者かに殺される事件が起こる。さらにその事件に続き、脚技、擒拿術、武器術の達人が次々と殺害される。しかもそれぞれが得意とする武術によって殺されていた。
ハーハウは犯人が功夫修得の順番にそれぞれの達人を殺害していると考え、警察への協力を名乗り出る。
ハーハウは果たして犯人の狂行を止めることができるのか……?
久しぶりのカンフー映画。スターウォーズにも出演し、勢いが留まることを知らないドニー・イェンだが今作でも素晴らしいアクションを魅せてくれた。
生身のアクションシーンもさる事ながら、ストーリーも非常におもしろい。アクションだけでなくサスペンス的な要素もある。
よくある連続殺人とは違い、犯人はガチの決闘で相手を殺してるのがまたそこら辺のサスペンスとはまた一線を画している(笑)犯人も命懸けなのだ。
カンフー映画あるあるでもあるが、ヒロインがまた凛とした美女でこれまたgood。しかも綺麗なだけでなくアクションもこなすのが素晴らしい。
相変わらずドニーのアクションは素晴らしく、今作も見応えたっぷりのドニー節が炸裂している。
スッキリしたい時におすすめの1本
バックドラフト
★★★★★
カート・ラッセル、ウィリアム・ボールドウィン、ロバート・デ・二ーロ他
幼い頃、勇敢な消防士であった父を目の前で亡くしたブライアン。
20年後彼はいくつもの職を転々とした後、新米消防士となる。一方、兄のスティーブンは最も厳しい小隊とされる17小隊の隊長となっていた。
そしてブライアンもまた、17小隊に配属される。過酷な任務の前にまたも挫けそうになるブライアン
そんな時、「バックドラフト」という爆発現象による火災が相次いで起きはじめる……
まさに「これぞ映画!」と思わせてくれる作品。爆発や火炎など今でこそCGで簡単に表現できるがこの映画の炎は全て本物。それこそ俳優も真に命懸けの演技をしている。
まさに炎も登場人物と言ってもいいほど、爆発や火炎の演出は凄まじいものだ。ラスト15分は息を飲む怒涛の火炎祭り。見応えしかない
ストーリーも消防士の生き様、兄弟の溝、放火犯の正体、全ての元凶といくつもの要素が絡み非常に面白い。
USJのアトラクションだけでしか知らないという人はこの映画を観てから、もう1度アトラクションに足を運ぶといいかもしれない
グリーンマイル
★★★★★
トムハンクス主演
スティーブンキング原作のファンタジー小説を映画化
あらすじ
時は1932年。死刑囚監房で看守を務めるポールのもとに、一人の大男が送られて来る。双子の少女を強姦殺人した罪を持つ死刑囚ジョン・コーフィは、その風貌や罪状に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた…
ジョンは不思議な力を持ち、病や怪我を癒す力を持っていた。ポール達はジョンの優しさに次第に心を許していく…そしてジョンは一体何者なのか…
ファンタジーという括りであるが、死刑囚監房で起こる出来事のリアルさや卑劣な悪人達、「生とは何か」を考えさせられる終盤はとてもファンタジーという枠では収まらないだろう
死刑のシーンは人によってはかなり苦手かもしれない。しかしそのシーンを観てこそ、この映画を観る価値がある。
これ程まで生と死を同時に感じることのできる映画があったろうか(反語)
観終わった的に何とも言えない気持ちなったが、何故か泣いてしまった。切ない映画だがいつか必ず見返したいと思う
クリーピー~偽りの隣人~
★★★☆☆
前川裕原作の小説「クリーピー」を映画化。
正直キャスト、ジャケット裏の簡単な説明を見たら「これは絶対面白い!」と思ってしまうはず
しかし現実はそんなに甘くはなかった(笑)
確かに香川照之演じる西野のサイコさは最高だ。理不尽な犯行を繰り返すサイコパスを見事に演じている。
悪く言えば見所はただそれだけ…
とにかく登場人物の行動がいちいちおかしい。返事がなかったら勝手に家に入る。嫌いと言いながら何度も訪ねる。警察が単独で捜査。超強引な事情聴取(?)。などなど…
川口春奈演じるキーパーソンらしき少女も途中から全く出なかったし、主人公の妻が嫌いとか言ってたやつに抜け抜けと薬漬けにされたたのも謎。
とにかく脚本があまりにも雑。原作を無理矢理尺に納めようとした結果なのだろうが結構無理ある感じになってしまった印象。
ただ香川照之の演技はほんと観てて面白いし、おかしな登場人物ツッコミどころ満載なので意外と楽しめた。かも