グリーンマイル
★★★★★
トムハンクス主演
スティーブンキング原作のファンタジー小説を映画化
あらすじ
時は1932年。死刑囚監房で看守を務めるポールのもとに、一人の大男が送られて来る。双子の少女を強姦殺人した罪を持つ死刑囚ジョン・コーフィは、その風貌や罪状に似合わないほど弱く、繊細で純粋な心を持っていた…
ジョンは不思議な力を持ち、病や怪我を癒す力を持っていた。ポール達はジョンの優しさに次第に心を許していく…そしてジョンは一体何者なのか…
ファンタジーという括りであるが、死刑囚監房で起こる出来事のリアルさや卑劣な悪人達、「生とは何か」を考えさせられる終盤はとてもファンタジーという枠では収まらないだろう
死刑のシーンは人によってはかなり苦手かもしれない。しかしそのシーンを観てこそ、この映画を観る価値がある。
これ程まで生と死を同時に感じることのできる映画があったろうか(反語)
観終わった的に何とも言えない気持ちなったが、何故か泣いてしまった。切ない映画だがいつか必ず見返したいと思う
クリーピー~偽りの隣人~
★★★☆☆
前川裕原作の小説「クリーピー」を映画化。
正直キャスト、ジャケット裏の簡単な説明を見たら「これは絶対面白い!」と思ってしまうはず
しかし現実はそんなに甘くはなかった(笑)
確かに香川照之演じる西野のサイコさは最高だ。理不尽な犯行を繰り返すサイコパスを見事に演じている。
悪く言えば見所はただそれだけ…
とにかく登場人物の行動がいちいちおかしい。返事がなかったら勝手に家に入る。嫌いと言いながら何度も訪ねる。警察が単独で捜査。超強引な事情聴取(?)。などなど…
川口春奈演じるキーパーソンらしき少女も途中から全く出なかったし、主人公の妻が嫌いとか言ってたやつに抜け抜けと薬漬けにされたたのも謎。
とにかく脚本があまりにも雑。原作を無理矢理尺に納めようとした結果なのだろうが結構無理ある感じになってしまった印象。
ただ香川照之の演技はほんと観てて面白いし、おかしな登場人物ツッコミどころ満載なので意外と楽しめた。かも
貞子VS伽椰子
★★★★☆
ここ最近だとアイズ以来のめちゃくちゃ久しぶりに観たJホラー。
あらすじ(wikiより)
女子大生の有里の親友の夏美は、その映像を見ると貞子から電話がかかってきて2日後に必ず死んでしまうという「呪いのビデオ」を見てしまう。
一方、入ったら行方不明になるという“呪いの家”の向かいに引っ越してきた女子高生の鈴花はある夜、行方不明になった小学生をその家の中で目撃、居ても立ってもいられなくなり、足を踏み入れてしまう。
そんな2人をそれぞれの呪いから解き放つため、異端の霊能者・常盤経蔵と助手の少女・珠緒は、貞子と伽椰子を激突させ、同時消滅させるという驚くべき計画を立てる。
日本を代表する二大Jホラーのヒロインがぶつかるというごくシンプルな内容で両シリーズの細かい設定をすべてとっぱらったわかりやすいストーリーになっているばかりか、世界観監修が鈴木光司なだけあって独特の雰囲気には思わず魅入ってしまう。
本作ではヒロインに山本美月、玉城ティナと可愛い女の子が出てるだけではなく、霊能力の兄ちゃんとその助手の盲目の少女がとてもいい味を出しててJホラーらしくないワクワク感もある。ぬ~べ~が好きな人なら同じ感覚になる……かも
見所はやはり終盤、貞子VS伽椰子!!
ラスト10分、まさに怖いというより凄いという感想しかなかった。
敬遠しがちなJホラーだけどたまにはこういうのもいいかもしれない(笑)
ちなみにリングシリーズも呪怨シリーズもほとんど観たことありませんが伽椰子めちゃくちゃ怖いですね。あの声は頭に残る…
バタフライエフェクト
★★★★☆
幼少期から度々起こる記憶喪失に悩まされてきたエヴァンは医師の勧めで日記をつけるようになる。大学生になったエヴァンは7年間記憶喪失が起こっていないことに喜んで、日記を読み返してみるとその日記に書かれている過去の時点に戻れる能力がある事に気づく。
過去に戻ったことで自分が幼馴染みであり幼少期の想い人であったケイリーの人生を狂わせてしまっていたことを知り、過去に戻り運命を変える事を決意するが……
日記を読むことで過去へ戻るという独特の発想と幾重にも重なる意外な展開が実に面白い。だんだん謎が解かれてく感じもいい。
切ないハッピーエンド?は僕にとっては結構悲しかった泣
2.3と続編があるようなのでそちらも近々観てみたい
あと13歳のケイリーを演じた子がすごい好み(笑)
ホリデイ
★★★★★
主演:キャメロン・ディアス、ジュード・ロウ、ケント・ウィンスレット、ジャック・ブラック
休暇中に家を交換するホーム・エクスチェンジを題材にしたロマンティックコメディ。
偶然にも同時期に恋に破れた女性2人がホームエクスチェンジをしたことで新たな恋のきっかけとなるのだが、ダブルヒロインがとても魅力的で男の私でも思わず感情移入してしまう(笑)
また男性も男の目から見てもカッコよく、紳士的なグレアム(ジュード・ロウ)、包容力があり、優しさ溢れるマイルズ(ジャック・ブラック)は惚れてしまうほどだ。
ちなみにこの作品がきっかけでジャック・ブラックが好きになった。
雰囲気や登場人物の素直さ、そして観やすいストーリー。観れば元気になる、タイトルの通り休日に観るのにピッタリな作品。
幸せの隠れ場所
★★★★★
NFLドラフト1巡目でボルチモア・レイブンズに指名されて入団したマイケル・オアーのエピソードに基づくマイケル・ルイスのノンフィクション『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』(The Blind Side: Evolution of a Game)を映画化をしたもの。
家族と共に車で帰路に着く途中、リー・アンは、一人で雨に濡れながら夜道を歩くマイケル・オアーに目を留める。彼を放っておけなかったリー・アンは自宅に連れ帰りマイケルの境遇を知ると、一家に迎え入れることにした。リー・アンがアメリカン・フットボールでのマイケルの持つ才能を見い出したことから、彼は一気にスター選手へと開花していく…
登場人物がとにかく素敵。マイケルを受け入れるテューイ家は一家揃っていい人だし、学校の先生もマイケルの人柄を認めて協力してくれるし、最後にちろっと出る家庭教師のおばさんも献身的。
普通こういう話って誰かしら主人公を受け入れないやついるんだけど…
話もヒューマンドラマとしてかなり完成されているし、ノンフィクションというからこれまた驚き。マイケルが徐々に心を開いてテューイ一家に打ち解けていく様や周りがマイケルを受け入れていく過程は観ていてとても心地よい。
ジャケットでアメフトメインの作品と思っていたが、そんなことはなく実際は誰でも感情移入できるような作品で観ていてとても気持ちの良い映画だった。